転職サイトを開く前に確かめる3つのこと:「職場が悪い」のか「構造が合わない」のか
転職を考える理学療法士の多くは、不満の原因を「今の職場」に置きます。しかし前の2記事で見た通り、収入の上がり方は職場ではなく構造(年数で決まるか、単価で決まるか)で決まっています(出典1・2)。職場を変えても構造が同じなら、同じ不満が数年後に戻ってきます。
転職サイトを開く前に、次の3つを確かめてください。
問い1:不満は「職場」のものか、「構造」のものか
不満を書き出して、2つに分けます。
| 職場の不満(職場を変えれば解決する) | 構造の不満(構造を変えないと解決しない) |
|---|---|
| 人間関係、通勤、残業の量 | 技術が上がっても収入が変わらない |
| 設備、患者層、教育体制 | 年数でしか上がらない |
| 給与テーブルの水準そのもの | 指名されても単価が同じ |
左の不満なら、転職で解決する可能性があります。右の不満なら、同じ構造(病院から病院)への転職では解決しません。収入の決まり方が違う働き方を選ぶ必要があります。
問い2:次の職場で「何が自分で動かせるか」を言えるか
転職先を考えるとき、年収の額ではなく「自分で動かせる変数」を確かめます。
- 病院・施設:役職と資格手当だけ
- 訪問:件数と移動の効率
- 自費施術所:評価と説明、再来の率
- 開業:全部
「今より年収が高い」職場でも、動かせる変数が同じなら、数年後に同じ天井に当たります。逆に、額が同じでも動かせる変数が増える職場は、伸びしろが違います。
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LINEで無料動画を受け取るセミナーの日程を見る問い3:今の職場で「評価を言葉にする」練習をしたか
自費や開業で収入を決めるのは、評価を患者に説明できることです。これは今の職場で練習できます。
- 担当患者1人について、「なぜそこを触るのか」を3文で言う(前提・評価・理由)
- それを患者に実際に話し、反応を見る
- 同僚や先輩に同じ3文を聞いてもらい、通じたかを確かめる
この練習をせずに自費の世界に移ると、手技はあっても単価が上がらない状態になります。逆に、練習してから移ると、最初から指名が取れます。
転職の前に、この練習を3か月続けてください。それで職場の評価が変わるなら、転職しなくてよいかもしれません。変わらないなら、構造の問題だと確認できます。
転職サイトで確かめにくいこと
転職サイトは、年収・休日・場所を比べる道具です。「収入の決まり方」と「自分で動かせる変数」は、求人票には書いてありません。面接で確かめる質問を用意してください。
- 指名や再来は、収入に反映されますか
- 自費のメニューはありますか。価格は誰が決めますか
- 評価や説明について、院内で確かめ合う場はありますか
答えが曖昧な職場は、構造が今と同じ可能性が高いです。
まとめ
- 不満を「職場」と「構造」に分ける。構造の不満は、同じ構造への転職では消えない
- 次の職場は、年収の額ではなく「自分で動かせる変数」で選ぶ
- 転職の前に、今の職場で「評価を言葉にする」練習を3か月する
- 求人票にない「収入の決まり方」は、面接で質問する
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